本企画展では、富士山を愛した「お札博士」スタールの生涯と、その通訳をつとめた九十九黄人との交流を紹介するとともに、スタールのコレクションを引き継ぎ、自らも収集を続けた黄人の富士山関係資料コレクションを初公開します。
■フレデリック・スタール博士(1858年9月2日~1933年8月14日)
ニューヨーク州オーバーン市に生まれる。1882年にロチェスター大学で学位を得て、1885年にラファイエット大学で地質学における博士号を取得、アメリカ自然史博物館(AMNH)で学芸員として働く。1904年2月にアイヌ研究のため初来日、以後1933年まで16回に及び来日した。同年8月に東京で他界。自分の名をもじった「寿多有」と刷られた千社札を各地の神社仏閣に貼ってまわったとされ、「お札博士」と呼ばれる所以となる。
■九十九黄人(豊勝)(1894年7月17日~1998年2月10日)
早稲田大学在学中よりシカゴ大学人類学専攻の教授フレデリック・スタールの通訳をつとめた。黄人氏がスタール博士の調査に同行した際、あるいは博士の呼びかけによって集められた民俗学、民族学関係の博物資料を陳列する館として、1928年に東洋民俗博物館が奈良県奈良市に開館する。
令和4年12月23日(金)~令和5年2月5日(日)
静岡県富士山世界遺産センター2階企画展示室(静岡県富士宮市宮町5−12)
午前9時~午後5時(最終入場は午後4時30分)
本企画展は常設展観覧料でご覧いただけます。
(常設展観覧料:一般300円、団体(有料観覧者20名以上)200円、15歳未満・70歳以上・学生・障がい者等 無料(要証明))
〇公開講座「父、九十九黄人を語る」
・令和5年1月15日(日)午後2時~午後3時
・講師:九十九弓彦氏(東洋民俗博物館理事長)
・定員:30名
・会場:静岡県富士山世界遺産センター1階研修室
・参加費:無料
・申込:事前に予約システムからお申し込みください。
お申込みはこちら⇒
・申込期間:令和4年12月1日(木)~令和5年1月11日(水))
〇ギャラリートーク
展示室にて担当学芸員が展示解説を行います。
令和4年12月24日(土)・25日(日)、令和5年1月14日(土)、2月4日(土) 各日午後1時~、午後3時~(各回30分程度、事前申込不要)
チラシはこちら
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