『富士山学第5号』発刊のお知らせ

静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山に関わる諸学問分野を横断的に連携させるとともに、富士山の持つ顕著な普遍的価値について様々な知見を結集させ、富士山の総合研究を目指す学問として、「富士山学」を新たに創出し、その研究成果を広く公表するため、株式会社雄山閣を通じて、学術雑誌「富士山学」を刊行しています。
このたび、第5号が刊行されましたのでお知らせします。

書籍情報

価格:2,860 円
初版年月日:2025年3月25日
体裁:26cm/B5判並製/98頁
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富士山学 第5号 特集 文化・自然から見る富士山

【テーマ1】文学と絵と富士山と
『竹取物語』と諸伝承にみる「富士の山」―〈恥〉の認識と、天/地のコスモロジーから―(小嶋菜温子)
静岡県富士山世界遺産センター蔵 「竹取物語」(奈良絵本断簡)について―絵画化の特徴を中心に―(青木慎一)
平安文学における富士山(室城秀之)
富士山からみる古典文学と絵―骨董オタクの庵から―(高橋 亨)
将軍と天皇の富士山―江戸城と内裏の名所絵をめぐって―(松島 仁)
二〇二一~二二年における誹諧・俳句の富士山―ドイツ人俳人・歌人による『富士17景 絵と短歌』、ブラジル・アマゾン移民の句集ならびに芭蕉・蕪村自筆画に関する一視点―(久冨木原 玲)

【テーマ2】富士山信仰の拠点となる湧水―湧玉池が育む豊かな生態系―
湧玉池湧水をつくった富士山噴火―定点モニタリングからみえる地下水の道のり―(小林 淳)
特別天然記念物「湧玉池」の歴史(髙橋菜月)
湧玉池の水草相 (早川宗志・栗山由佳子)
湧玉池の底生動物・藻類―小さな生き物たち―(鳥居高明・吉成 暁)