過去の企画展 ー2017・2018(平成29・30)年度ー

2019.2.23~2019.4.7

【企画展】修景ふるさと富士写真展&審査委員長白簱史朗作品展

静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山の日(2月23日)を記念して「秀景ふるさと富士写真展&審査委員長白簱史朗作品展」を開催します。

富士山へのあこがれから、日本各地には「蝦夷富士(羊蹄山)」や「薩摩富士(開聞岳)」など、400座以上の「ふるさと富士(見立て富士)」があります。
静岡県では「富士山の日」の推進運動の一つとして、全国にある「ふるさと富士」を撮影した写真を募集し、「秀景ふるさと富士写真コンテスト」を実施しており、今回は、応募作品439点の中から入賞作品68点を展示します。
また、審査委員長である写真家白簱史朗氏のカラー写真パネル3枚と写真集『富士眩耀』(ふじげんよう)に収められた貴重な原版写真30点を今回初めて公開いたします。

2018.12.15~2019.2.11

【企画展】富士山と須走口~須走口登山道調査速報展~

当館では、ユネスコ世界遺産委員会における勧告を踏まえ、小山町教育委員会と共同で、2015年度より富士山須走口登山道の調査を進めており、今回の企画展では、この共同調査の成果を速報展として皆様にお知らせいたします。

主要出品作品

須走口登山道における最古の歴史資料となる至徳元年(1384)銘のある懸仏(小山町教育委員会所蔵)をはじめ、富士山へ奉納された文安二年(1445)銘の大日如来坐像(蔵春山宝持院所蔵)、天文十二年(1543)銘の懸仏(冨士浅間神社所蔵)など中世の資料5点を含む、計48点を展示いたします。
富士山頂と須走村の権利関係を示す古文書・古記録や、須走口登山道を対象とした各時代の絵図・絵葉書、須走口登山道の各施設に奉納されていた信仰資料を多数紹介いたします。

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2018.9.22~2018.11.25

【秋季特別展】シリーズ 江戸文化のなかの富士山 1 富士山絵画の正統
―19世紀狩野派の旗手 伊川院(いせんいん)栄信(ながのぶ)と晴川院(せいせんいん)養信(おさのぶ)―

本展覧会は、徳川将軍家御用絵師筆頭の狩野伊川院栄信・晴川院養信父子に焦点をあて、富士山絵画の定型の成立と展開について検証する第一部、江戸画壇の最盛期を「富士越龍(ふじごしのりゅう)」比較を通して検証する第二部からなります。

主要出品作品

第1部:”竹林七賢図/富士三保松原図” 狩野伊川院栄信・晴川院養信筆(大龍山臨済寺蔵)
今川氏の菩提寺である名刹大龍山臨済寺のふすま絵が初めて寺外で展示されます。迫力ある大作をご鑑賞ください。

第2部:”富士越龍・須磨・明石図” 狩野伊川院栄信・融川寛信・探信守道筆(成田山新勝寺蔵)
狩野派スーパースターによる豪華競演! 富士山の両脇に『源氏物語』に取材した雅びやかな風景が描かれます。
“不二越龍図” 葛飾北斎筆(個人蔵)
江戸後期の代表的絵師 葛飾北斎により描かれた富士山を登る龍の絵です。
北斎絶筆としてよく知られる作品と同じ図柄の知られざる傑作。
この作品には佐久間象山の画賛も記されており、歴史的価値の高い逸品です。

開催期間

■第1部  富士山図 定型の生成とその変奏  9月22日(土)~10月14日(日)
□第2部 巨匠たちの競宴 富士越龍(ふじごしのりゅう) 10月20日(土)~11月25日(日)

料金

一般:700円/70歳以上:200円/大学生以下:無料
※上記料金には常設展観覧料を含みます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。

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2018.7.21~2018.8.26

【収蔵品お披露目展】富士山に迫る―谷文晁筆「富士山中真景全図」と新出の富士山真景図―

2018年、谷文晁(1763-1841)筆「富士山中真景全図」が静岡県富士山世界遺産センターの富士山絵画コレクションに加わりました。
同作品は富士登山の過程を計34図にわたり描いたものです。作者の谷文晁は、葛飾北斎や酒井抱一らが活躍した18世紀末から19世紀前半の江戸画壇に一世を風靡した人気絵師で、「写山楼」と号し自他とも認める富士山の画家でした。本作の冒頭には、11代将軍徳川家斉(1773~1841)による「妙技」の評が書されるため、将軍の上覧を得た作品であることがわかります。富士山に登ることのできない将軍は、本作をひもとくことで、富士登山を追体験したのです。
一方、人々が自由に旅行をすることができた江戸時代には、実際に目にした風景をときにリアルに、ときに心に応じて描いた真景図が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとして撰ばれました。
静岡県富士山世界遺産センター初の本格的な美術展となる本企画展では、新収蔵の「富士山中真景全図」とともに、富士山真景図の新出作品を中心に展覧いたします。

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2018.7.7~2018.7.16

【富士山開山記念】描かれた富士山

人々に畏怖の念を与え、ときに篤い崇敬を集めてきた聖なる火山―富士。噴火を繰り返し溶岩流ですべてを焼きつくす荒ぶる姿とは対照的に、白雪をまとい優雅に稜線を垂下させる麗しい姿は、古来詩歌にたたえられるとともに、絵画作品としても伝えられてきました。とりわけ東西の往還が盛んとなる中世以降には、富士山は単独の絵画主題としても描かれるようになり、江戸時代に入ると狩野探幽や常信以下の江戸狩野派絵師による定型も成立し、日本人の視覚イメージや景観認識を規定していきます。
江戸時代も中~後期になると、富士山は新しい首都江戸の標徴とみなされ、絵画作品に頻繁に登場するようになります。源氏物語絵や洛中洛外図と同様、富士山が絵画ジャンルとして確立されたのが江戸時代だといえるでしょう。
一方、人々が自由に旅行することが可能になった江戸時代には、実際に目にした風景をときにリアルに、ときに心に応じて描いた真景図(しんけいず)が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとしてえらばれます。
さまざまな流派、さまざまな画家によりさまざまな富士山が描かれた江戸時代は、富士山絵画にとって百花繚乱の季節でした。
富士山開山を記念する本展覧会では、江戸時代に富士山絵画のメインストリームとして活躍した徳川将軍の御用絵師狩野派による作品、さらに富士山真景図を核としつつ、江戸時代富士山絵画の多様な展開を展覧いたします。

かいが がか たにぶんちょう さくひんめい ふじさんしんけいぜんず

2018.4.21~2018.6.24

【世界遺産登録5周年】富士山を識る 小林謙光富士山資料コレクション

「小林謙光富士山資料コレクション」は、御殿場市出身の郷土史研究家・小林謙光氏が収集したもので、その内容は、江戸時代後期から昭和初期までの絵図・古文書・古典籍・地図・絵はがき・古写真に加え、現代のポスターやチラシ、ガイドブック、登頂記念品など多岐にわたります。
なかでも、明治期から昭和期にかけて発行された絵はがき約7,000枚は、富士山頂や登山道、周辺地域を写した写真資料として高い価値を持ち、当時の富士登山の様子を今に伝える研究資料としての活用も期待されます。
今回の企画展では、小林コレクションの初公開にあたり、その多彩な資料群の柱である、絵図・古典籍・地図・登山案内書・絵はがきを中心に展示し、江戸時代から、明治・大正・昭和にいたる富士山と富士登山の歴史の一端を紹介します。
富士山に魅了された小林謙光氏の旧蔵品を通して、より深く富士山を「識る」、きっかけとなれば幸いです。

企画展ポスター

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2018.2.23~2018.4.8

【富士山の日記念】秀景 ふるさと富士写真展

人類共通の宝として世界遺産に登録された富士山。静岡県では2月23日を「富士山の日」と定めています。

富士山へのあこがれから、日本各地には「蝦夷富士(羊蹄山)」や「薩摩富士(開聞岳)」など、400以上の「ふるさと富士」があり、静岡県は「富士山の日」の推進運動の一環として全国にある「ふるさと富士(見立て富士)」を撮影した写真を募集し「秀景 ふるさと富士写真コンテスト」を実施しました。

今回は、富士山の日を迎えるにあたり全国から募集した「第8回秀景ふるさと富士写真コンテスト」の作品617点の中から入賞作品を展示します。

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2017.12.23~2018.2.12

【企画展】富士山の曼荼羅(まんだら)~参詣曼荼羅(さんけいまんだら)にみる富士山信仰の世界~

皆さんは、参詣曼荼羅と呼び習わされている一群の宗教画をご存知でしょうか。参詣曼荼羅とは、主として16~17世紀にかけて、霊場(寺院・神社)への参詣を目的として制作された宗教的な案内絵図のことです。17世紀以降につくられた作品を含めて、全国40箇所以上の寺社におよそ150点が現存しています。ただし、参詣曼荼羅は学術的に付けられた名称で、当時実際に呼ばれていた名称ではありません。静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山を対象に描かれた富士参詣曼荼羅6点の高解像度の複製本を製作いたしました。今回の開館記念展では、その6点の作品を一堂に会して紹介をいたします。

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