過去の企画展 ー2020(令和2)年度ー

2021.3.6~2021.3.28

【企画展】第1回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展 

静岡県富士山世界遺産センター・公益財団法人静岡県観光協会・NHK静岡放送局では、世界文化遺産である「富士山」の保全と世界的観光スポット「富士山」の魅力発信及び静岡県の観光振興への寄与を目的として、静岡県から見た絶景「富士山」と全国各地に広がる秀景「ふるさと富士(見立て富士)」の2部門からなる「第1回絶景・秀景富士山世界遺産写真コンテスト」を実施しました。
このたび、当館にて「第1回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展」としてグランプリを筆頭に入賞作品100点を展示いたします。
なお、当作品展は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初予定の開催期間を短縮して開催いたします。

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2021.1.1~2021.1.31

【企画展】富士山の曼荼羅~富士山表口の信仰空間~

静岡県の富士山信仰の特色として、東西に横断する主要街道「東海道」を利用し、道者(どうしゃ)と呼ばれた富士山への参詣者が東海・近畿地方から数多く訪れていました。こうした道者の多くは、富士山表口と呼ばれた登山道(大宮・村山口登山道)から富士山へ登拝していました。
本企画展では、このような富士山への登拝の様子を描いた宗教画で、昨年度に住友財団文化財修復助成事業により、江戸時代後期以来の修復を完了した富士参詣曼荼羅(天満山松栄寺本)の原本を展示し、あわせて文化財修復の過程もパネル紹介いたします。
また、富士山信仰の世界観を画面の中に散りばめた新作の絵解き(えとき)絵画「富士山絵伝」三幅を揃いで初公開します。その他、富士山の祭神を描いた御影(みえい)、登山案内図を含めて、富士山表口の信仰空間(世界観)を紹介する展示会です。

主な出品作品

・「富士参詣曼荼羅」(天満山松栄寺所蔵、富士山かぐや姫ミュージアム寄託)
・「富士山絵伝(Ⅰ)~はじまりは火と水の力」「富士山絵伝(Ⅱ)~神の住まう国」「富士山絵伝(Ⅲ)~美しき山を目指すもの」(中村芳楽氏所蔵)
・「感黄(感夢)浅間大菩薩像」(天満山松栄寺所蔵、富士山かぐや姫ミュージアム寄託)など8点を紹介。その他、文化財修復の過程についてもパネルにて紹介いたします。

関連イベント

公開講座「『富士山絵伝』の絵解き解説(仮題)」
日時:令和3年1月17日(日)14:00~15:00(定員30名、13:00~整理券配布)
会場:センター1階研修室
講師:阿部 美香(昭和女子大学非常勤講師)

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2020.10.24~2020.12.6

【秋季特別展】ハイブリット狩野派狩野素川彰信とその時代

狩野素川彰信(章信)(1765~1826)は葛飾北斎、谷文晁、酒井抱一ら巨匠たちが覇を競った、文化・文政時代の江戸画壇で輝きを放った人気絵師です。
35歳で徳川将軍の御用を退くと、浮世絵や琳派、文人画など民間の画家とも交流し、諸派の様式をハイブリッドした独自の画風を編み出します。機知(ウィット)と諧謔(ユーモア)にとんだ軽妙洒脱な作品は一世を風靡し、やがては狩野派の総帥・狩野伊川院栄信のライヴァルにまで登りつめることになります。
本展はその狩野素川彰信の史上はじめての回顧展です。江戸っ子たちが愛してやまなかった“「いき」の構造”がいま、明らかにされます。

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料金

一般:700円/70歳以上:200円/大学生以下:無料
※上記料金には常設展観覧料を含みます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。

狩野素川彰信筆 内裏雛図 板橋区立美術館蔵 部分

2020.8.8~2020.10.4

【企画展】富士山の湧水ーその道のりと歴史ー

本企画展はセンター初の“富士山の自然科学”をテーマにした展覧会であり、富士山を含む広域的な地下水・湧水情報のデータベース構築のために実施された国の研究機関による大規模調査の結果を紹介し、富士山の湧水のメカニズムに迫ります。(共催:(国研)産業技術総合研究所、静岡県環境衛生科学研究所)

企画展示室を4つに区切った各エリアにおいて、「富士山の湧水と地形地質」、「富士山の火山研究」、「富士山の地下水・湧水研究」、「富士山の湧水がもたらす自然環境とその活用技術」をテーマに、巨大な水がめである富士山の成り立ちと、富士山の湧水の特徴や地表に湧き出るプロセスについて最新の研究成果を解説します。また、当センターの空調等にも用いられている「地下水熱交換システム」についても紹介します。会期中、『サイエンスレクチャー』を3回開催(8/21(金)、9/13(日)・27(日))し、様々な分野の研究者がそれぞれの専門の目からみた「富士山の湧水」について解説します。

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2020.6.27~2020.7.26

【夏季収蔵品展】表富士-東海道、眺めのいい街道(みち)-

本展覧会では富士山を描いた江戸時代の絵画や浮世絵版画のうち、現静岡県の東海道上から望んだ作品を展覧します。
江戸を起点に諸街道が整備され、東西の往来がより頻繁になった江戸時代中~後期以降には、実際に目にした風景をときに形而(かたち)にしたがい、ときに心象(こころ)に応じて再現した〈真景図〉が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとしてえらばれます。それらのいくつかは浮世絵版画にも取り入れられ流布・“商品化”し、富士山絵画の新しい定型を形成するとともに、人々の景観認識を規定していきます。本企画展では東海道上から望む富士山を描いた真景図や浮世絵版画21点を展示します。

表富士展ポスター

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