過去の企画展

2024.2.23~2024.3.24

企画展「第4回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展」

今年も「富士山の日」に合わせ、「第4回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト」の「絶景しずおか富士山部門」(静岡県側から撮影した富士山)と「秀景ふるさと富士部門」(全国のふるさと富士)の入賞作品展を開催します!

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2024.1.1~2024.2.12

特別展「シリーズ江戸文化のなかの富士山6 富士山 藝術の源泉」

本特別展では、万延元年(1860)に遣米使節が持参した徳川将軍から米国大統領への贈答品であることが明らかになった狩野董川中信筆「富士飛鶴図」を中心に、幕末・明治の動乱期に活躍した狩野派画家の作品を展示し、近世・近代転換期における富士山イメージの意義を再検証します。

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2023.10.7~2023.12.3

富士を介してよしみを通じる-平川義浩絵葉書コレクションにみる富士山の姿-

明治時代中期から昭和初期にかけて、人々にとって重要な情報伝達手段のひとつであった絵葉書。その中には、様々な形で富士山が登場するものが見られます。

本企画展では、日本屈指の絵葉書コレクターである平川義浩氏より御寄贈いただいた富士山絵葉書のコレクション(1,834点)の中から、選りすぐりの逸品をご紹介し、当時の人々が富士山に込めた願いの姿を探ります。

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2023.7.22~2023.9.18

企画展「地層剥ぎ取り資料が語る富士山の噴火と崩壊」

地層剥ぎ取り資料が語る富士山の噴火と崩壊

富士山は「噴火のデパート」と称されるほど、その生い立ちの中で様々なタイプの噴火を起こしてきました。

それとともに、富士山は急速に成長してきた火山であるが故、非常に急峻で不安定な火山となり、その結果、巨大な山体を何度も大きく崩壊させてきた恐ろしい歴史を有します。

本企画展では、富士山麓の各所で採取した地層剥ぎ取り資料を展示し、富士山で繰り返されてきた噴火と大規模な山体崩壊の歴史を解説します。

今回紹介する地層剥ぎ取り資料は、富士山で過去に発生した噴火と崩壊の歴史を示す貴重な実物資料だけなく、今後の富士山で発生しうる様々な現象やそのスケールの大きさを今に伝える重要な証人です。

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2023.4.29~2023.7.3

【富士山世界遺産登録10周年記念企画展】美と祈りの霊峰 富士山

2023年は、2013年6月にカンボジア国プノンペンで開催された第37回世界遺産委員会において、富士山が「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」という名称で世界遺産登録されてから10周年の節目にあたります。

当館も開館から6年目に入り、研究や展示と一体である富士山に関わる諸分野の資料収集も、着実に歩みを進めてきました。また、富士山に深い関心を寄せてきた方々からの特色ある寄贈資料も、充実したコレクション形成の一翼を担っています。

今回は、日々進化(深化)し続けていく当館の収蔵品の中から、美(芸術)と祈り(信仰)をテーマに、2期にわたる収蔵品展を企画いたしました。
前期では、「描かれた富士山」をテーマに、朝廷に仕えた土佐派と徳川将軍の御用をつとめた狩野派の絵師による富士山絵画の競演、さらに江戸時代後期に富士山の画家として名を馳せた谷文晁の絵画世界をお楽しみいただきます。
後期では、祈り(信仰)をテーマにした展示会を開催いたします。信仰の対象としての富士山を紐解く資料、富士山信仰に関わる内容を収蔵品よりセレクトして紹介いたします。

本展覧会により世界遺産として登録された富士山の一側面を御覧になり、古来人々を魅了しつづけてきた霊峰の普遍的価値を再認識していただければ幸いです。

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2023.2.23~2023.3.26

第3回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展

今年も「富士山の日」に合わせ、「第3回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト」の「絶景しずおか富士山部門」(静岡県側から撮影した富士山)と「秀景ふるさと富士部門」(全国のふるさと富士)の入賞作品展を開催します!

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2023.2.4~2023.2.5

【世界遺産富士山登録10周年記念特別企画】富士山 芸術の源泉

2013年6月、富士山はUNESCOの世界遺産リストに登録されました。

世界文化遺産「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」のもつ顕著で普遍的価値をさらに検証かつ顕彰するため、静岡県では富士山世界遺産センターの整備を進め、2017年12月坂茂氏設計による建築とともに、富士山信仰の本拠浅間大社のある富士宮の地に開館いたしました。

センターでは、「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」のコンセプトのもと、世界遺産富士山について啓発する常設展示スペースや高精細映像による4Kシアター、さらに研究員の調査研究成果を公開する企画展示室を設け、関係する美術・工芸作品や文芸資料、歴史・民俗資料の収集にもつとめています。

今回の特別企画は、そうしたセンターの活動を東京や首都圏の皆さまに広く知っていただきたく、世界遺産富士山の「芸術の源泉」としての側面にクローズアップし、センター収集・寄託の江戸時代絵画を展覧するほか、美術史・文化史研究の泰斗である河野元昭氏と熊倉功夫氏、静岡県立美術館学芸員、そして美術史と国文学を各専門とする当センター研究員が講演を行います。

企画展では、当センター研究員の調査により、万延元年(1860)遣米使節がもたらした、徳川将軍から米国大統領への贈り物であることが明らかになった狩野董川中信筆「富士飛鶴図」、富士山図の定型的構図のなかに徳川家康の姿も描き込んだ江戸時代前期の「富士三保清見寺屛風」のような新出作品とともに、11代将軍徳川家斉の上覧に供した谷文晁筆「富士山中真景全図」ほか江戸時代の富士山絵画の優品を公開いたします。

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2022.12.23~2023.2.5

【開館5周年記念展】博士の愛した富士山‐フレデリック・スタールと九十九コレクション‐

本企画展では、富士山を愛した「お札博士」スタールの生涯と、その通訳をつとめた九十九黄人との交流を紹介するとともに、スタールのコレクションを引き継ぎ、自らも収集を続けた黄人の富士山関係資料コレクションを初公開します。

■フレデリック・スタール博士(1858年9月2日~1933年8月14日)
ニューヨーク州オーバーン市に生まれる。1882年にロチェスター大学で学位を得て、1885年にラファイエット大学で地質学における博士号を取得、アメリカ自然史博物館(AMNH)で学芸員として働く。1904年2月にアイヌ研究のため初来日、以後1933年まで16回に及び来日した。同年8月に東京で他界。自分の名をもじった「寿多有」と刷られた千社札を各地の神社仏閣に貼ってまわったとされ、「お札博士」と呼ばれる所以となる。

■九十九黄人(豊勝)(1894年7月17日~1998年2月10日)
早稲田大学在学中よりシカゴ大学人類学専攻の教授フレデリック・スタールの通訳をつとめた。黄人氏がスタール博士の調査に同行した際、あるいは博士の呼びかけによって集められた民俗学、民族学関係の博物資料を陳列する館として、1928年に東洋民俗博物館が奈良県奈良市に開館する。

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2022.10.1~2022.11.27

【秋季特別展】士(サムライ)たちの富士山

富士山や三保松原ゆかりの名刹清見寺に伝来した足利将軍や豊臣秀吉、徳川家康関連資料を紹介するとともに(第一部)、江戸時代後期の武家による富士登山を記録した新出資料を公開し(第二部)、富士山と武家の政治・文化的関係について通覧します。

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2022.7.16~2022.9.4

【企画展】与謝野寛・晶子と富士山、静岡の文学

今から140年ほど前、与謝野晶子(1878-1942)は、現在の大阪府堺市の老舗和菓子店「駿河屋」の三女として生まれました。のちに夫となる与謝野寛(鉄幹)(1873-1935)に短歌の才能を見いだされ、23歳で第一歌集『みだれ髪』を刊行するなど、若くして新時代の歌人としての名声を得た文学者です。
文学的志向を同じくする与謝野夫妻は、終生互いの人生や文学活動に深い影響を与え続け、国の内外を問わず連れ立って多くの旅に出向いています。

温泉を愛した二人は、熱海や伊東の一碧湖など伊豆に足しげく通い、山梨県も含めた富士山の周辺にも出向き、富士山や静岡に関わる多くの短歌や文学作品を残しています。
2022年は晶子没後80年にあたることにちなみ、当センター初の文学の展示として、自筆資料や歌集、関連資料のパネル解説などにより、与謝野夫妻の文学や静岡での旅、富士山に対する思いなどを紹介します。

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2022.4.29~2022.6.26

【企画展】暮らしと遊びのなかの富士山-林直輝・紙鳶洞(しえんどう)コレクション-

富士山を題材とした絵画や工芸品は非常に幅広く、今日に至るまで、じつに多種多様な作品が生み出されています。一般家庭の日用品やおもちゃなどにも富士山は数多く表現されてきました。本企画展では、そうした私たちの暮らしや遊びのなかにみられる富士山を、富士市在住で、現在、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演中の日本人形文化研究所所長 林直輝氏所蔵の「紙鳶洞(しえんどう)コレクション」からご紹介します。

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2022.2.23~2022.3.27

【企画展】第2回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展

「富士山の日」に合わせ、「第2回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト」の「絶景しずおか富士山部門」(静岡県側から撮影した富士山)と「秀景ふるさと富士部門」(全国のふるさと富士)の入賞作品展を開催します!

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2022.1.1~2022.2.6

【収蔵品展】富士のことほぎ

日本一の高さを誇る山「富士山」は、崇高で美しいその姿から、縁起の良い画題として尊ばれてきました。本企画展では、新春に相応しい慶賀性の高い画賛作品や、新収蔵の奈良絵本「竹取物語」の挿絵、浮世絵に描かれた富士山など、おめでたさの象徴として描かれた富士山を大公開します!様々なおめでたい富士山にふれ、1年の福を呼び込んでみませんか?

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2021.10.2~2021.11.7

【企画展】シリーズ江戸文化の中の富士山Ⅳ 家康+富士山-新発見「富士三保清見寺図屛風」をめぐる一考察-

同一画面中に富士山と徳川家康を描いた「富士三保清見寺図屛風」を初公開!合わせて狩野派による富士山絵画や徳川将軍家に伝わった家康の肖像画を一堂に展示します!

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2021.7.10~2021.9.12

【企画展】静岡県富士山世界遺産センター・富士宮市教育委員会共催 富士山表口の歴史と信仰-浅間大社と興法寺- 

かつて、富士山南麓の表口(大宮・村山口登山道)から富士山頂を目指した参詣者(道者)たちが信仰登山の拠点としていた富士山本宮浅間大社と興法寺(大日堂・村山浅間神社)の歴史と信仰をテーマにした企画展。 前期では令和2年春に修復を終えた、国指定重要文化財の絹本著色「富士曼荼羅図」(富士山本宮浅間大社所蔵)を初公開します!後期では、最新レプリカを公開します!

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2021.4.24~2021.6.13

【企画展】引き出しの中の富士山―視(み)て楽しむ、蒐(あつ)めて楽しむ― 

本企画展は、明治から平成初期までの絵はがきや登山案内、切手やコイン、マッチ箱やたばこなど、引き出しに入るサイズの品々に描かれた「小さな富士山」をご紹介いたします。

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2021.3.6~2021.3.28

【企画展】第1回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展 

静岡県富士山世界遺産センター・公益財団法人静岡県観光協会・NHK静岡放送局では、世界文化遺産である「富士山」の保全と世界的観光スポット「富士山」の魅力発信及び静岡県の観光振興への寄与を目的として、静岡県から見た絶景「富士山」と全国各地に広がる秀景「ふるさと富士(見立て富士)」の2部門からなる「第1回絶景・秀景富士山世界遺産写真コンテスト」を実施しました。
このたび、当館にて「第1回 絶景・秀景 富士山世界遺産写真コンテスト入賞作品展」としてグランプリを筆頭に入賞作品100点を展示いたします。
なお、当作品展は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初予定の開催期間を短縮して開催いたします。

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2021.1.1~2021.1.31

【企画展】富士山の曼荼羅~富士山表口の信仰空間~

静岡県の富士山信仰の特色として、東西に横断する主要街道「東海道」を利用し、道者(どうしゃ)と呼ばれた富士山への参詣者が東海・近畿地方から数多く訪れていました。こうした道者の多くは、富士山表口と呼ばれた登山道(大宮・村山口登山道)から富士山へ登拝していました。
本企画展では、このような富士山への登拝の様子を描いた宗教画で、昨年度に住友財団文化財修復助成事業により、江戸時代後期以来の修復を完了した富士参詣曼荼羅(天満山松栄寺本)の原本を展示し、あわせて文化財修復の過程もパネル紹介いたします。
また、富士山信仰の世界観を画面の中に散りばめた新作の絵解き(えとき)絵画「富士山絵伝」三幅を揃いで初公開します。その他、富士山の祭神を描いた御影(みえい)、登山案内図を含めて、富士山表口の信仰空間(世界観)を紹介する展示会です。

主な出品作品

・「富士参詣曼荼羅」(天満山松栄寺所蔵、富士山かぐや姫ミュージアム寄託)
・「富士山絵伝(Ⅰ)~はじまりは火と水の力」「富士山絵伝(Ⅱ)~神の住まう国」「富士山絵伝(Ⅲ)~美しき山を目指すもの」(中村芳楽氏所蔵)
・「感黄(感夢)浅間大菩薩像」(天満山松栄寺所蔵、富士山かぐや姫ミュージアム寄託)など8点を紹介。その他、文化財修復の過程についてもパネルにて紹介いたします。

関連イベント

公開講座「『富士山絵伝』の絵解き解説(仮題)」
日時:令和3年1月17日(日)14:00~15:00(定員30名、13:00~整理券配布)
会場:センター1階研修室
講師:阿部 美香(昭和女子大学非常勤講師)

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2020.10.24~2020.12.6

【秋季特別展】ハイブリット狩野派狩野素川彰信とその時代

狩野素川彰信(章信)(1765~1826)は葛飾北斎、谷文晁、酒井抱一ら巨匠たちが覇を競った、文化・文政時代の江戸画壇で輝きを放った人気絵師です。
35歳で徳川将軍の御用を退くと、浮世絵や琳派、文人画など民間の画家とも交流し、諸派の様式をハイブリッドした独自の画風を編み出します。機知(ウィット)と諧謔(ユーモア)にとんだ軽妙洒脱な作品は一世を風靡し、やがては狩野派の総帥・狩野伊川院栄信のライヴァルにまで登りつめることになります。
本展はその狩野素川彰信の史上はじめての回顧展です。江戸っ子たちが愛してやまなかった“「いき」の構造”がいま、明らかにされます。

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料金

一般:700円/70歳以上:200円/大学生以下:無料
※上記料金には常設展観覧料を含みます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。

↑狩野素川彰信筆 内裏雛図 板橋区立美術館蔵 部分

2020.8.8~2020.10.4

【企画展】富士山の湧水ーその道のりと歴史ー

本企画展はセンター初の“富士山の自然科学”をテーマにした展覧会であり、富士山を含む広域的な地下水・湧水情報のデータベース構築のために実施された国の研究機関による大規模調査の結果を紹介し、富士山の湧水のメカニズムに迫ります。(共催:(国研)産業技術総合研究所、静岡県環境衛生科学研究所)

企画展示室を4つに区切った各エリアにおいて、「富士山の湧水と地形地質」、「富士山の火山研究」、「富士山の地下水・湧水研究」、「富士山の湧水がもたらす自然環境とその活用技術」をテーマに、巨大な水がめである富士山の成り立ちと、富士山の湧水の特徴や地表に湧き出るプロセスについて最新の研究成果を解説します。また、当センターの空調等にも用いられている「地下水熱交換システム」についても紹介します。会期中、『サイエンスレクチャー』を3回開催(8/21(金)、9/13(日)・27(日))し、様々な分野の研究者がそれぞれの専門の目からみた「富士山の湧水」について解説します。

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2020.6.27~2020.7.26

【夏季収蔵品展】表富士-東海道、眺めのいい街道(みち)-

本展覧会では富士山を描いた江戸時代の絵画や浮世絵版画のうち、現静岡県の東海道上から望んだ作品を展覧します。
江戸を起点に諸街道が整備され、東西の往来がより頻繁になった江戸時代中~後期以降には、実際に目にした風景をときに形而(かたち)にしたがい、ときに心象(こころ)に応じて再現した〈真景図〉が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとしてえらばれます。それらのいくつかは浮世絵版画にも取り入れられ流布・“商品化”し、富士山絵画の新しい定型を形成するとともに、人々の景観認識を規定していきます。本企画展では東海道上から望む富士山を描いた真景図や浮世絵版画21点を展示します。

表富士展ポスター

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2020.2.22~2020.4.5

【富士山の日記念】第10回修景ふるさと富士写真展 白簱史朗追悼作品展

富士山へのあこがれから、日本各地には「蝦夷富士(羊蹄山)」や「薩摩富士(開聞岳)」など、400座以上の「ふるさと富士(見立て富士)」があります。
静岡県では「富士山の日」の推進運動の一つとして、全国にある「ふるさと富士」を撮影した写真を募集し、「秀景ふるさと富士写真コンテスト」を実施しており、今回は、多数の応募作品の中から入賞作品68点を展示します。
また、審査委員長を長年務められた写真家の故白簱史朗氏の写真集『富士眩耀』(ふじげんよう)に収められた貴重な原版写真30点を公開いたします。

2019.12.7~2020.2.2

【冬季特別展】”これぞ江戸前写山楼”谷文晁×富士山 -山を写した時代の寵児-

葛飾北斎らが活躍した江戸画壇の黄金時代に一世を風靡した時代の寵児で、“富士山の画家”として名を馳せた「写山楼」谷文晁の富士山図を一堂に集め、展示します。
富士登山の過程を克明に描き、徳川将軍の上覧も得た「富士山中真景全図」(当センター蔵)も期間を分けて全巻展示します。

料金

個人:700円、団体(20名以上):600円、70歳以上(要証明):200円、大学生以下・障害者等:無料(要証明)

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。
※上記料金で特別展および常設展のどちらもご観覧いただけます。

主要出品作品

谷文晁筆「富士山中真景全図」(当センター蔵):会期中巻替えあり
谷文晁筆・谷麓谷賛「富士山図」(当センター蔵)
谷文晁筆「富士図」(三溪園蔵〈山口八十八コレクション〉):前期(12/7~1/9)のみ展示
谷文晁筆「隅田川両岸図」(群馬県立近代美術館蔵〈戸方庵井上コレクション〉:後期(1/11~2/2)のみ展示
谷文晁筆「富士越龍・三保松原・東下り図」(個人蔵)

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2019.10.12~2019.11.24

【秋季企画展】富士山の曼荼羅 ―参詣曼荼羅にみる富士山信仰の世界-

本企画展では、富士山本宮浅間大社蔵の「富士曼荼羅」(国指定重要文化財)などの高精細画像による原寸大レプリカを展示し、富士山信仰の世界を紹介します。
現代日本画を代表する画家・山口晃氏の「冨士北麓参詣曼荼羅」(山梨県立富士山世界遺産センター蔵)の原画も特別出品します。

主要出品作品

「富士曼荼羅」 (富士山本宮浅間大社蔵、国指定重要文化財) 〈原寸複製展示〉
「富士浅間曼荼羅」(富士山本宮浅間大社蔵、静岡県有形文化財) 〈原寸複製展示〉
「身禄曼荼羅」(ふじさんミュージアム蔵)       など

特別出品

山口晃「冨士北麓参詣曼荼羅」(山梨県立富士山世界遺産センター蔵)

2019.8.31~2019.9.23

【収蔵品展】徳川から明治へ~新たなる時代に屹立する富士山~

本展覧会では、幕末明治期の錦絵とともに狩野派絵画を展覧し、時代の転換期に富士山イメージがいかに位置づけられたかをひもといていきます。

主要出品作品

狩野晴川院養信筆「富士山図」
狩野董川中信筆「富士飛鶴図」
月岡芳年ほか画「末広五十三次」
三代歌川広重画「東京日本橋御高札場之図」
月岡芳年画「東京府中橋通街之図」
梅堂国政(三代歌川国貞)画「青山練兵場観兵式図」

2019.6.15~2019.8.18

【企画展】富士山の女神 かぐや姫

富士山周辺では、かぐや姫は月ではなく富士山に帰り、富士山の神様だった、というストーリーが伝承されています。
本企画展では、この富士山に帰るかぐや姫の物語を紹介するとともに、どのようにしてこの地に伝わったかを探り、富士山とかぐや姫伝説の結びつきについて考えます。

主要出品作品

今回の共同企画展では、富士山や富士山信仰についての縁起や霊験譚をまとめて編集した富士山縁起をもとにして、富士山南麓におけるかぐや姫伝説をひも解いていきます。
富士市今泉の富士山東泉院に伝来する永禄三年(1560)の奥書をもつ『富士山大縁起』をはじめ、8点の富士山縁起を一堂に会し、さらには富士山南麓で450年以上栄えてきた東泉院の寺宝を厳選して紹介します。

2019.4.27~2019.5.26

【春季特別展】徳川将軍と富士山

主催:静岡県富士山世界遺産センター 共催:公益財団法人德川記念財団
後援:日本放送協会静岡放送局 協賛:株式会社静岡銀行

本展覧会は、徳川宗家に代々受け継がれた銘品の数々を御覧いただけます。

主要出品作品

東照大権現像:徳川家康の肖像画。忠実に家康を描いたと伝えられる。
太刀 銘 来国光:徳川家康が所用し、将軍権力と権威の象徴とされた名刀。
武蔵野富士図 酒井抱一筆:将軍家に代々受け継がれた江戸絵画の逸品。
富士山図 徳川綱吉筆:将軍自らが筆を執って描いた富士図として貴重な名品。

料金

一般:700円/70歳以上:200円/大学生以下・障害者:無料
※上記料金には常設展観覧料を含みます。
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)

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2019.2.23~2019.4.7

【企画展】修景ふるさと富士写真展&審査委員長白簱史朗作品展

静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山の日(2月23日)を記念して「秀景ふるさと富士写真展&審査委員長白簱史朗作品展」を開催します。

富士山へのあこがれから、日本各地には「蝦夷富士(羊蹄山)」や「薩摩富士(開聞岳)」など、400座以上の「ふるさと富士(見立て富士)」があります。
静岡県では「富士山の日」の推進運動の一つとして、全国にある「ふるさと富士」を撮影した写真を募集し、「秀景ふるさと富士写真コンテスト」を実施しており、今回は、応募作品439点の中から入賞作品68点を展示します。
また、審査委員長である写真家白簱史朗氏のカラー写真パネル3枚と写真集『富士眩耀』(ふじげんよう)に収められた貴重な原版写真30点を今回初めて公開いたします。

2018.12.15~2019.2.11

【企画展】富士山と須走口~須走口登山道調査速報展~

当館では、ユネスコ世界遺産委員会における勧告を踏まえ、小山町教育委員会と共同で、2015年度より富士山須走口登山道の調査を進めており、今回の企画展では、この共同調査の成果を速報展として皆様にお知らせいたします。

主要出品作品

須走口登山道における最古の歴史資料となる至徳元年(1384)銘のある懸仏(小山町教育委員会所蔵)をはじめ、富士山へ奉納された文安二年(1445)銘の大日如来坐像(蔵春山宝持院所蔵)、天文十二年(1543)銘の懸仏(冨士浅間神社所蔵)など中世の資料5点を含む、計48点を展示いたします。
富士山頂と須走村の権利関係を示す古文書・古記録や、須走口登山道を対象とした各時代の絵図・絵葉書、須走口登山道の各施設に奉納されていた信仰資料を多数紹介いたします。

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2018.9.22~2018.11.25

【秋季特別展】シリーズ 江戸文化のなかの富士山 1 富士山絵画の正統
―19世紀狩野派の旗手 伊川院(いせんいん)栄信(ながのぶ)と晴川院(せいせんいん)養信(おさのぶ)―

本展覧会は、徳川将軍家御用絵師筆頭の狩野伊川院栄信・晴川院養信父子に焦点をあて、富士山絵画の定型の成立と展開について検証する第一部、江戸画壇の最盛期を「富士越龍(ふじごしのりゅう)」比較を通して検証する第二部からなります。

主要出品作品

第1部:”竹林七賢図/富士三保松原図” 狩野伊川院栄信・晴川院養信筆(大龍山臨済寺蔵)
今川氏の菩提寺である名刹大龍山臨済寺のふすま絵が初めて寺外で展示されます。迫力ある大作をご鑑賞ください。

第2部:”富士越龍・須磨・明石図” 狩野伊川院栄信・融川寛信・探信守道筆(成田山新勝寺蔵)
狩野派スーパースターによる豪華競演! 富士山の両脇に『源氏物語』に取材した雅びやかな風景が描かれます。
“不二越龍図” 葛飾北斎筆(個人蔵)
江戸後期の代表的絵師 葛飾北斎により描かれた富士山を登る龍の絵です。
北斎絶筆としてよく知られる作品と同じ図柄の知られざる傑作。
この作品には佐久間象山の画賛も記されており、歴史的価値の高い逸品です。

開催期間

■第1部  富士山図 定型の生成とその変奏  9月22日(土)~10月14日(日)
□第2部 巨匠たちの競宴 富士越龍(ふじごしのりゅう) 10月20日(土)~11月25日(日)

料金

一般:700円/70歳以上:200円/大学生以下:無料
※上記料金には常設展観覧料を含みます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料でご覧いただけます。(要手帳提示)
※70歳以上の方は証明書(保険証等生年月日の記載された物)が必要となります。

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2018.7.21~2018.8.26

【収蔵品お披露目展】富士山に迫る―谷文晁筆「富士山中真景全図」と新出の富士山真景図―

2018年、谷文晁(1763-1841)筆「富士山中真景全図」が静岡県富士山世界遺産センターの富士山絵画コレクションに加わりました。
同作品は富士登山の過程を計34図にわたり描いたものです。作者の谷文晁は、葛飾北斎や酒井抱一らが活躍した18世紀末から19世紀前半の江戸画壇に一世を風靡した人気絵師で、「写山楼」と号し自他とも認める富士山の画家でした。本作の冒頭には、11代将軍徳川家斉(1773~1841)による「妙技」の評が書されるため、将軍の上覧を得た作品であることがわかります。富士山に登ることのできない将軍は、本作をひもとくことで、富士登山を追体験したのです。
一方、人々が自由に旅行をすることができた江戸時代には、実際に目にした風景をときにリアルに、ときに心に応じて描いた真景図が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとして撰ばれました。
静岡県富士山世界遺産センター初の本格的な美術展となる本企画展では、新収蔵の「富士山中真景全図」とともに、富士山真景図の新出作品を中心に展覧いたします。

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2018.7.7~2018.7.16

【富士山開山記念】描かれた富士山

人々に畏怖の念を与え、ときに篤い崇敬を集めてきた聖なる火山―富士。噴火を繰り返し溶岩流ですべてを焼きつくす荒ぶる姿とは対照的に、白雪をまとい優雅に稜線を垂下させる麗しい姿は、古来詩歌にたたえられるとともに、絵画作品としても伝えられてきました。とりわけ東西の往還が盛んとなる中世以降には、富士山は単独の絵画主題としても描かれるようになり、江戸時代に入ると狩野探幽や常信以下の江戸狩野派絵師による定型も成立し、日本人の視覚イメージや景観認識を規定していきます。
江戸時代も中~後期になると、富士山は新しい首都江戸の標徴とみなされ、絵画作品に頻繁に登場するようになります。源氏物語絵や洛中洛外図と同様、富士山が絵画ジャンルとして確立されたのが江戸時代だといえるでしょう。
一方、人々が自由に旅行することが可能になった江戸時代には、実際に目にした風景をときにリアルに、ときに心に応じて描いた真景図(しんけいず)が描かれるようになり、富士山もその主要なモティーフとしてえらばれます。
さまざまな流派、さまざまな画家によりさまざまな富士山が描かれた江戸時代は、富士山絵画にとって百花繚乱の季節でした。
富士山開山を記念する本展覧会では、江戸時代に富士山絵画のメインストリームとして活躍した徳川将軍の御用絵師狩野派による作品、さらに富士山真景図を核としつつ、江戸時代富士山絵画の多様な展開を展覧いたします。

かいが がか たにぶんちょう さくひんめい ふじさんしんけいぜんず

2018.4.21~2018.6.24

【世界遺産登録5周年】富士山を識る 小林謙光富士山資料コレクション

「小林謙光富士山資料コレクション」は、御殿場市出身の郷土史研究家・小林謙光氏が収集したもので、その内容は、江戸時代後期から昭和初期までの絵図・古文書・古典籍・地図・絵はがき・古写真に加え、現代のポスターやチラシ、ガイドブック、登頂記念品など多岐にわたります。
なかでも、明治期から昭和期にかけて発行された絵はがき約7,000枚は、富士山頂や登山道、周辺地域を写した写真資料として高い価値を持ち、当時の富士登山の様子を今に伝える研究資料としての活用も期待されます。
今回の企画展では、小林コレクションの初公開にあたり、その多彩な資料群の柱である、絵図・古典籍・地図・登山案内書・絵はがきを中心に展示し、江戸時代から、明治・大正・昭和にいたる富士山と富士登山の歴史の一端を紹介します。
富士山に魅了された小林謙光氏の旧蔵品を通して、より深く富士山を「識る」、きっかけとなれば幸いです。

企画展ポスター

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2018.2.23~2018.4.8

【富士山の日記念】秀景 ふるさと富士写真展

人類共通の宝として世界遺産に登録された富士山。静岡県では2月23日を「富士山の日」と定めています。

富士山へのあこがれから、日本各地には「蝦夷富士(羊蹄山)」や「薩摩富士(開聞岳)」など、400以上の「ふるさと富士」があり、静岡県は「富士山の日」の推進運動の一環として全国にある「ふるさと富士(見立て富士)」を撮影した写真を募集し「秀景 ふるさと富士写真コンテスト」を実施しました。

今回は、富士山の日を迎えるにあたり全国から募集した「第8回秀景ふるさと富士写真コンテスト」の作品617点の中から入賞作品を展示します。

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2017.12.23~2018.2.12

【企画展】富士山の曼荼羅(まんだら)~参詣曼荼羅(さんけいまんだら)にみる富士山信仰の世界~

皆さんは、参詣曼荼羅と呼び習わされている一群の宗教画をご存知でしょうか。参詣曼荼羅とは、主として16~17世紀にかけて、霊場(寺院・神社)への参詣を目的として制作された宗教的な案内絵図のことです。17世紀以降につくられた作品を含めて、全国40箇所以上の寺社におよそ150点が現存しています。ただし、参詣曼荼羅は学術的に付けられた名称で、当時実際に呼ばれていた名称ではありません。静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山を対象に描かれた富士参詣曼荼羅6点の高解像度の複製本を製作いたしました。今回の開館記念展では、その6点の作品を一堂に会して紹介をいたします。

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企画展示室

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